白川村南部の平瀬地区、「道の駅 飛騨白山」の近くにある「お食事処 次平(じへい)」さん。
地元の村民や仕事で村を訪れる方、近くのひらせ温泉キャンプサイトを利用する観光客など、いつもたくさんのお客さんで賑わっています。
特に平瀬に住む村民にとってはお馴染みの店で、日常的にご近所さん同士が偶然顔を合わせることも。
店を営むのは、梨谷(なしたに)一貴さんとお母様のますみさん。40年ほど前に、ますみさんのお父様が「人の集まる場所をつくりたい」という想いから店を始めました。
現在主に調理を担当するのは、一貴さん。長年、名古屋の和食店や中華、フレンチ、カフェなど幅広い飲食店で働いたのち20年ほど前に白川村に戻り、以降、店の厨房に立ち続けています。
店内は、古民家ならではの風情がありながらも、気負いなく過ごせる雰囲気。カウンター席やテーブル席、奥には団体で利用できる座敷もあります。
真ん中で目を引くのは、立派な煙突のストーブ!もちろん実際に使えるもので、冬場はここで暖をとることができます。
メニューには、飛騨の豚味噌カツ定食や、飛騨牛焼肉カレーといった飛騨地方ならではのものや、リーズナブルにいただけるそばやうどんが並びます。手羽先やたこ焼きといった一品料理もあって、晩酌にもぴったりです。
どれも気になりますが、この日は名物の「元祖トロロのステーキ定食」をいただくことに。
元祖トロロのステーキ定食 1,400円
しばらく待つと、熱々の鉄板がのった定食が運ばれてきました!
トロロステーキとは、旬の山菜や野菜を卵とトロロでとじた料理。ますみさんのアイデアから生まれた、次平さんのオリジナルメニューです。
少しずつ固まる卵を箸で崩しながら頬張ると、しっかり出汁が効いた具材の旨味が口いっぱいに広がります。ふわふわとろとろのトロロと卵、シャクシャクとした食感の山菜や野菜が口の中で一体となって、箸が止まりません!
「この味が大好きで、通いやすい場所に家を決めた」という熱狂的なファンがいるのも納得の味です。
次平ラーメン 730円
そして、もう一品外せないのが「次平ラーメン」。
ベーシックな醤油ラーメンですが、飛騨一本太ネギを使ったスープがじんわり身体に染み渡ります。とろとろの自家製チャーシューに、大きめのメンマ、シャキシャキの飛騨一本太ネギとトッピングもシンプルですが、ラーメンの魅力を引き立てていて、あっという間に完食してしまいました!
ちなみに飛騨一本ネギは店舗の近くにある畑で育てた自家製のものです。
「村民の中には、“ここのラーメンで育った“と話してくれる人もいるんですよ」と一貴さん。
訪れる人を虜にする、次平さんが手がける料理。これからも、村民をはじめたくさんの方に愛されつづけていくことでしょう。
お食事処 次平
住所/ 白川村平瀬188
営業時間/11:30-14:00、16:30-19:00
定休日/木曜日
TEL /05769-5-2152