白川村鳩谷地区の村唯一のコンビニの向かいにある「古志山」(こしやま)さん。
東京から移住した西本定弘さん、由香さんご夫婦が営む民宿兼レストランです。
立派な瓦葺きのひさしをくぐり店内に入ると、天井が高く、開放的な空間が広がります。梁や柱の木材の色が白い壁に映え、モダンで温かみのある雰囲気。席数も多く、ふだんは団体の旅行客も多く受け入れています。
入口脇には、「古志山」と書かれたオリジナルのさるぼぼなどを購入できるお土産コーナーも。
メニューには、観光客に人気の飛騨牛定食や、手軽に食べられるうどんやそば、カレーなどが揃います。
おすすめはおでんがメインの「世界遺産定食」ということで、早速いただくことに。
世界遺産定食 ¥1,700
大きな器にたっぷり盛られているのは、村内にある「宮部豆腐店」さんのあげ、がんも、白川村の郷土料理である石豆腐のおでん。他にも大根やこんにゃくなどが入って具沢山です!口にいれると、噛んだ瞬間じゅわりと出汁の旨みが広がります。
村内では珍しいおでんの定食ですが、寒さが厳しい冬の白川村にはぴったりの一品で、食べ応え十分。ベジタリアンの観光客にも好評です。
登山が趣味で、「いつかは地方に移住したい」と考えていた西本ご夫婦。富山県や山梨県などで移住先を探している最中、たまたま旅行で訪れた白川村で古志山に宿泊し、当時のスタッフと意気投合。ちょうど古志山では次期店主を探しており、何度も通う中で店を引き継がないかと誘いを受けました。
もともと仕事や住居の関係で白川村を移住先の候補とは考えていませんでしたが、縁を感じた二人は即決。運営母体である平成エンタープライズと相談しながら数ヶ月かけて準備を進め、2023年5月下旬にオープンに漕ぎつけました。
移住後は、どぶろく祭など村の行事に進んで参加したり、近所の村民と親交を深めたりと、白川村の暮らしも満喫しています。
「現在、ランチの時間はツアーの観光客が中心ですが、今後はカフェメニューにも力を入れて、村の方にも気軽に訪れてもらえるお店にしていきたいです」と定弘さん。
これから観光客だけでなく、村民にも愛されるお店となっていきそうです。
白川郷 民宿兼レストラン 古志山
住所/ 白川村鳩谷49-1
営業時間/10:00-18:00
定休日/なし
TEL /05769-6-1051