飛騨日日新聞009号では、白川郷学園と飛騨日日新聞のコラボ企画の記事「白川村の教育の裏側に迫る!」が掲載されています。
実はこの記事、白川郷学園の8年生といっしょに「村民学」の授業で作ったものなんです!「村民学」とは村の未来を担う子どもたちが自分たちのふるさとについて学ぶ白川郷学園独自のカリキュラム。
飛騨日日新聞では、昨年度に引き続き「村民学」の講師として参加し、子どもたちが取材や編集について学ぶ授業をさせていただきました!
今年度、取材対象となったは「学校運営協議会」。
白川村の教育は、地域との密接な関わりが特徴となっていますが、白川郷学園と地域をつなぐ役割を果たしているのが「学校運営協議会」です。村民や保護者、学識経験者など、地域のさまざまな大人によって組織され、「地域活動部」「学校支援部」「家庭サポート部」の3つの部隊に分かれて活動をしています。
そこで今回は、8年生の生徒たちとどのように記事を完成させたのかを、少しだけご紹介します!
授業の様子
初回の授業で、まずは取材や編集の全体的な流れや、必要な準備について学びます。どんな目的で、誰に届けたい記事を作るのか、そのためにどんな準備が必要なのか…冊子をつくる上での基本的なことを勉強してから、授業の最後には、取材の質問項目をグループで話し合って決めました。
第2回の授業では、白川村教育委員会の新谷さゆりさんから「学校運営協議会」についての話を聞きました!8年生の生徒たちもなんとなく知っていた「学校運営協議会」の意義や取組みについて、深く知ることができたようです。
そして、3回目はいよいよ取材!「地域活動部」「学校支援部」「家庭サポート部」のキーパーソンに、直接話を聞きます。
質問はたくさん考えてきましたが、いざ取材となると緊張してなかなかうまく話せなかったり、対話が続かなかったり…初めての取材はなかなか苦労している様子も。そんななかでも、熱心に耳を傾けながらメモを取ったり、撮影を行ったりと、取材を一生懸命行ってくれました。
最後の授業では、記事の書き方についての講義。
たくさんの人に記事を読んでもらうため、取材したことを整理し、文章を書く際に気をつけることを学んでから、実際に自分たちで手を動かしながら記事を作成し、写真の選定を行います。
8年生といっしょに作った飛騨日日新聞が完成!
そして、ついに完成したのがこちらのページです!
完成した飛騨日日新聞を見て、8年生のみなさんも嬉しそうです!
「飛騨日日新聞を見ているだけではわからなかったけど、取材をして記事を作るのは時間も手間もかかって、とても大変なことだとわかった」
「完成まで苦労したけど、できあがった記事をたくさんの人が見てくれていると思うと嬉しい!」
「取材をして普段聞くことができない話が聞けて、白川村の良さを改めて知ることができた」
といった感想を語ってくれました。
8年生のみなさん、3か月間お疲れさまでした!
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村民学の授業では、今回の授業のほかにも、合掌造りや“結”、獅子舞といった白川村ならではの地域の活動や伝統文化について、地域の人から学び、体験することで、将来村の担い手として活躍できるような力を育んでいます。村民学を学んだ子どもたちがどのような大人に成長していくのか、これからが楽しみですね!