ヒダニチ編集部が白川村出身者の“今”を追う企画「あの子、今どうしてる?」。 村で生まれ育った子どもたちが、仕事や学業、スポーツなど、それぞれの道を歩む姿をお届けします。 第2回目は金沢学院大学3年生の福地倫樺(ふくちりんか)さんです。 福地さんは大学進学を機に白川村から金沢市へ。 大学では栄養学部に所属し、管理栄養士を目指して勉強に励んでいます。
大学ではどんな勉強をしていますか?
管理栄養士を目指して、調理や食品に関すること、栄養学などを勉強中です。今は3年生なので、座学だけでなく実習もあります。実は、金沢学院大学は石川県で唯一管理栄養士の免許を取れる大学なんです。同じ目標を目指す仲間が色々な地域から集まっているのも励みになっています。
管理栄養士を志すようになったきっかけを教えてください。
高校3年生で進路選択をするとき、まだ将来の夢が決まってなかったんです。その時に進路についてお母さんに相談したら、管理栄養士を勧められました。弟がサッカーをやっているので、その食事を考える仕事がいいんじゃないかって。食べることも好きだったので興味が湧いて、管理栄養士を目指すことに決めました。
高校卒業後、金沢に引っ越した時は不安はなかったですか?
私は高山の斐太高校に通っていたので、高校生まで白川村に住んでいました。村外に出てみたいという気持ちがあった反面、誰も友達がいないなかでやっていけるのか不安もありました。でも、大学に通い始めると友達はみんな優しくて、金沢での大学生活はとても楽しいです。友達とはご飯を食べに行ったり、カフェに行くことが多いですね。桜や紅葉の時期には兼六園にも行きます!
村外の友達に白川村を案内するとしたらどこに連れていきたいですか?
やっぱり展望台には連れて行きたいです。私は世界遺産集落の荻町出身なので、よくテレビに展望台からの景色が映った時に「あそこに私の家が映ってるんだよ」と友達に自慢しています(笑)! それから、おいしいものもいっぱい食べさせてあげたいですね。
これからの目標や将来の夢を教えてください。
まずは大学4年生で受ける管理栄養士の国家試験に合格することが目標です。もともとはスポーツに関わる管理栄養士を目指していましたが、実際に大学で勉強してみて、病院や保健センターでの仕事にも興味が湧いてきて、職業についてはまだ迷っています。管理栄養士の資格を活かせる職業に就けるように、もうすぐ始まる就職活動も頑張ります!
将来、白川村に帰るかどうかは今はまだわかりませんが、若いうちは村外で仕事に励んで、歳を取ったら村に帰ってのんびりと暮らすのもいいなと思っています。
取材のこぼれ話
授業に実習に飲食店でのアルバイトに、とても多忙な日々を送っている福地さん。取材当日も授業の合間をぬって話を聞かせてくれました。就職活動を目前に控え、大学4年生の春には国家試験もあるということで、卒業後の進路について悩む時期ですが、管理栄養士という目標を真っ直ぐに見据えた生き生きとした表情が印象的でした。