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2022.10.13

【座談会】移住体験シェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」での暮らし(前編)


白川村での暮らしに興味はあるけれど、いきなり移住するのはハードルが高い…そんな方にお勧めしたいのが「やまごや以上ほしぞら未満」。村の暮らしを期間限定で体験できるシェアハウスです。実は、飛騨日日編集部も特別に利用させてもらっています。今回は、このシェアハウスがどんな施設なのか、どんな暮らしができるのかを、住人たちへのインタビューも交えて2回にわけてご紹介します!

2015年から移住体験者などを受け入れてきたシェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」、通称“やまほし”。これまで多くの人がここで暮らし、現在は3人が入居しています。

「やまほし」は白川村の南部、平瀬地区にある1軒建の平屋。入居者の個室の他、共用のリビング、キッチン、トイレ、バスルームなどがあります。

二重になった玄関を入ると、壁の向こう側にあるのは共用のリビングとキッチン。

キッチンの食器や調理用具は共用のものを使うことができ、調味料や食材は基本的に入居者がそれぞれ準備します。

食事は基本的にはリビングでいただきます。テレビもあるので、ときには入居者同士で番組を一緒に見てリラックスすることも。夏の日中は意外と暑い白川村ですが、最近リビングにクーラーがつき、快適になりました!

こちらは洗濯機がある脱衣所に、バスルーム、トイレ。水回りは綺麗にリノベーションされています。洗面用具や洗剤なども自分で用意します。

入居者は、それぞれ個室を利用できます。ベッドや布団は貸し出しのものを利用でき、部屋によってはデスクのある個室も!どの部屋を利用できるかは空き状況によって決まるので、入居の際に相談してみてくださいね。

暮らしそのものを体験するため、食事、ゴミ捨て、掃除などは各自で行います。一人に負担が偏らないよう、入居者同士でコミュニケーションを取りながら、工夫しています。

自分のペースで暮らしながら、たまに入居者同士で食事を一緒にしたり、テレビをみたり、何気ない会話を楽しんだり…。「やまほし」を拠点にしながら、観光や数日の滞在ではわからない、白川村のリアルな暮らしが体験できます。

「やまほし」が生まれたきっかけ

そもそも、なぜ白川村にシェアハウスができたのでしょうか?「やまほし」の立ち上げに携わり、現在も運営を担う一般社団法人ホワイエの福田麻衣子さんにお話を聞きました。

「当時、私は地域おこし協力隊だったんですが、移住者を受け入れる場所がほしいね、と役場の方や仲間の中で話していて。白川村は交通機関が不便だったり、雪が多かったりするので、いきなり移住して1人で空き家を借りたり買ったりすることは、ハードルが高いと感じていたんです。それで、村の暮らしや村民との関わりを体験できる場所としてシェアハウスを作ることになりました」。

そんなきっかけで、元々社員寮として使われていた建物のリノベーションが始まったのは2015年のこと。間取りの検討や、解体、壁塗りなどはワークショップとして行い、村内外の方が参加。のべ200人程度がリノベーションに関わりました。

そして、2015年の秋頃、まずはリノベーションに関わった福田さんが自ら住み、その暮らしを体験することになりました。

「ただ、まだその時は天井や壁、床が完成していないような状態で(笑)。暮らしながら、リノベーションを進めていって、冬にはほぼ完成したと思います」。

こうして完成したやまほしは、その後多くの移住希望者や、ホワイエでインターンをする学生などを受け入れてきました。

現在の入居の条件は「情報発信に協力してくれること」と「共同生活ができること」。また始動当初は、特に地域と密接に関わることも重要視していたと言います。

「村民の方にも、まずはシェアハウスというものを知ってもらおう、やまほしに暮らす人だけでなく“みんなの居場所”にしてもらおうと、村の方を招いて食事会なども行ってましたね」。

こうして村内への認知が徐々に浸透してきたやまほし。現在はコロナ禍ということで、以前のように集まることは限定的になっていますが、入居者それぞれに合った形で地域の方々と関わっています。

後編では、そんなやまほしの入居者たちへのインタビューをお届けします!ありのままの暮らしの様子をお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

***

シェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」

住所/岐阜県大野郡白川村平瀬353-62

間取/個室5部屋+LDK+浴室+トイレ2ヵ所+ウッドデッキ ※個室は4、5畳~6畳程度

設備/【共有】上下水道・プロパンガス・中部電力・インターネット(Wi-Fi)、洗濯機、冷蔵庫、暖房器具、扇風機、テレビ、各種調理器具、食器、炊飯器、電子レンジ、掃除機、BBQ台、Wii
【個室】布団セット一式・暖房器具・物干し用ラック・ハンガー3つ

滞在に必要なもの /衛生用品(シャンプーなどのお風呂セット・洗顔料・歯ブラシ・タオル・洗濯洗剤など)、食品(備え付けの調味料は油・塩のみ)

契約方法/入居時に白川村役場と同意書締結必須

家賃/月額20,000円(水道光熱費込み/灯油代別)

駐車場/シェアハウス敷地内(屋根なし)

備考/
・暮らしそのものを体験していただくため、滞在にかかる一切のサービスは致しません。滞在中の食事、ゴミ捨て、掃除などは各自で行って頂きます。
・ペット不可
・全館禁煙
・利用料は災害等による特別な理由を除いて還付不可
・日常生活を送るには車がないとかなり不便です(最寄りのスーパ―、コンビニまで車で約15分)。自家用車で来ていただくことをお勧めします。

WEB/http://human-university.com/shirakawa-go/live/yamahoshihttp://human-university.com/shirakawa-go/live/yamahoshi

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