WAY SHIRAKAWAGO(ウェイ シラカワゴウ)
白川村鳩谷地区の、鳩谷八幡神社の目の前にある「WAY SHIRAKAWAGO(ウェイ シラカワゴウ)」。
2022年12月末にオープンし、海外からの観光客が多く利用しているゲストハウスです。
玄関の扉を開けてすぐ現れるのは、ダイニングとキッチン。外観は昔ながらの民家ですがリノベーションされて清潔感のある雰囲気になっています。
キッチンには調理器具や食器があり、宿泊者が自由に使うことができます。村唯一のコンビニも近くにあるので、家族やグループで料理をしたり、たまたま一緒に宿泊した人同士で料理を振る舞いあったりしても楽しそうです。
お部屋は1階と2階にそれぞれ3部屋。一度に5組が宿泊可能となっています。今回は、1階にゲストが宿泊中ということで2023年の夏に新たに改装したという2階のお部屋を見せていただきました。
部屋は全て、昔ながらの雰囲気を感じる和室。おばあちゃんの家にきたかのように、気負いなく寛ぐことができそうです。
白川村の自然が間近に感じられることも、この宿の見どころ。建物のすぐ裏には庄川が流れ、川のせせらぎが聞こえてきます。裏手に面したお部屋からは、森や庄川が眺められ、季節ごとに自然の移ろいをダイレクトに感じることができますよ。
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WAY SHIRAKAWAGOを営むのは、現在高山市に住む黒岩直己さん。
東京都出身で、個人事業主としてさまざまな職を経験。岐阜県の中山道で観光ガイドをしていたこともあるそうです。高山市には昔からの友人の故郷という縁で、7年前に移住しました。現在は、台湾人の奥さんといっしょに「Cafe courier(カフェクーリエ)」を営むとともに、飲み屋街で弓の射的ができる「半弓道場」の店主としても働かれています。
元々「WAY SHIRAKAWAGO」は、別のオーナーが営むゲストハウスでしたが、知り合いからの紹介で、かねてから自分でゲストハウスをやってみたいという想いがあった黒岩さんが運営を任されることとなりました。
現在は、チェックインやチェックアウトといった手続きは専用のアプリで、掃除などの管理は村の方にお願いしながら、村を定期的に訪れて切り盛りされています。
「結」といった近所の助け合いが大切にされ、それによって村として成り立っているところも大きい白川村。村外の方が村内で事業をする場合も、地域との関わりが重要となっています。
黒岩さんも宿のオーナーとなった際、区長さんに挨拶したところ、地区の寄り合いで村民に紹介してもらえたそう。
「高山市も地域の活動はありますが、白川村は本当に“村民みんなでやる”という感じで、皆さんのコミットメントの高さに驚きました。村の方は、外の者に対してもっと距離感があるのかなと思っていたのですが、いろいろ教えていただいて優しくしてもらっています」。
黒岩さんも毎年4月末に行われる一斉美化運動に参加したり、地域の集まりに顔を出したり…秋のどぶろく祭りでも役を任せられ、村廻りでの神輿の警護などを行いました。
「集まりがあると、どうしても僕はヨソモノになってしまうのですが、逆にそれが面白いんです。ずっとここに暮らす人にはどう頑張っても追いつけないし、追いつこうと思うと苦しくなってしまう。だからこそ、いつまでもここのカルチャーを新鮮に感じ、驚ける感覚を大事にしながら、村の方と距離を近づけていきたいですね」。
黒岩さんが高山市で営むカフェは、国内外の観光客も地元の方も利用することで、“外から見たまちの魅力”を地元の方が知る場所にもなっています。
「この宿も、観光客や村の方、また僕のように村と関わる方が混ざりあうことで、白川村の良さをいろんな角度から掘り起こし、伝えていく場になっていくといいですね」と黒岩さん。
WAY SHIRAKAWAGOを起点に、村内外の人がつながり、新たな白川村の魅力が見出されていくことが期待できそうです。
WAY SHIRAKAWAGO
住所/ 岐阜県大野郡白川村鳩谷96−1