白川郷ICを降りてすぐの156号線沿いにある「名代(なだい)とんかつ 富美(とみ)や」さん。白川村では珍しい、とんかつや洋食がいただけるお店です。
創業は1961年。現在お店を営む澤みほ子さんのお父様が、白川村役場近くに食堂「富美や」として、店を構えたのが始まりです。当時からとんかつが美味しいと評判だったそう。
「当時は、地元や飛騨で働く人が、家庭料理とは少し違う料理を求めて通う方が多かったですね」とみほ子さん。
今の場所へと移転したのは2004年のこと。創業者であるお父様や、長年店を支えてきたお母様から引き継ぎ、現在はみほ子さんがスタッフとと共に切り盛りしています。
店内は、広々とした清潔感あるモダンな和風の雰囲気。元々は畳の座敷に座るスタイルでしたが、コロナ禍を機にテーブルや椅子、衝立を導入し、これがかえって、一人でもゆっくりと食事ができる空間を生み出しています。
メニューには、名物のとんかつを始め、ビーフステーキ(要予約3日前)やオムライスといった洋食、それに観光客向けの飛騨牛や朴葉味噌の定食も並びます。
幅広いラインナップにどれをいただこうか迷ってしまいますが、ここはやはり名物というとんかつをいただくことに。今回は、せっかくなので白川村のブランド豚「結旨豚(ゆいうまぶた)」のとんかつにしました!
「結旨豚かつセット」は、淡い色味と優しい甘さが特徴の特製ドミグラスソースをはじめ、赤みそたれ、大根おろしの3種のタレでいただくことができます。
揚げたてサクサクで脂身がおいしい結旨豚のとんかつを、味変しながら楽しめるのがうれしい!
ちなみに、特製ドミグラスソースをたっぷりかけた「ドミドバ」の注文も可能。昔からの常連さんには、この「ドミドバ」を好む方も多いそう。
「とんかつ自体はもともとメニューにありましたが、結旨豚のとんかつは、郷フェスで結旨豚を使ったことをきっかけに、お店のメニューに取り入れるようになったんですよ」とみほ子さん。
結旨豚以外にもお米は白川村産、自家製ヨーグルトは飛騨牛乳とできるだけ地元のものを使っています。
「地元の方や、高山の方が長年通ってくれる人がいるのが嬉しいですね。お店は2人のスタッフさんが手伝ってくれていますが、本当に皆さんのおかげでやってこれています」。
みほ子さんがやわらかな笑顔で迎えてくれる「名代とんかつ 富美や」さん。おいしいとんかつや洋食をいただきに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
名代とんかつ 富美や
住所/ 岐阜県大野郡白川村鳩谷388−1
営業時間/11:00~13:55(L.O)
定休日/金曜日
TEL /05769-6-1105