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2022.12.14

【郷暮らし手帖】冬の訪れを告げる雪囲い


多い年は2メートル以上の雪が積もる豪雪地帯・白川村。そんな白川村の冬を越すのに欠かせない作業が「雪囲い」です。

屋根から落ちてきた雪や、積雪による雪の重みから窓を守ったり、家の中に雪が入り込まないようにするために、主に家屋の窓のある箇所を囲いで覆います。

12月初旬のある日、飛騨日日新聞の編集部も週に数日滞在しているシェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」の雪囲いをしました!

毎年、本格的に雪が降り出す11月ごろから村内では雪囲いが行われます。雪囲いをされた建物を見ると、いよいよ冬がやってくるな〜と実感。近所で雪囲いが終わっていくなか、自分の家の雪囲いが終えられていないとソワソワしてきたりもするんです。

雪囲いのやり方や使う材料は、家庭や建物によってさまざま。ちなみに、世界遺産に登録されている荻町の合掌造り集落では、景観に配慮しオダレ(茅を編んだ簾状の雪囲い)を用いることが多いですが、今回はトタン板を使って雪囲いをしていきます!

まずは支柱となる角材を、軒下に立てかけ、ビニールロープを巻き付けて外壁と固定します。

この日は朝から小雨が降っていて、なかなかの寒さ。だんだんと湿っていく軍手と格闘したり、かじかんだ手でビニールロープを結んでいく作業は、初めてだとなかなか大変…。

続いて、トタン板を立てかけるための横軸となる細長い板を、先程立てかけた角材と垂直に付けていきます。こちらもビニールロープで固定。

これでトタン板を立てかける土台が完成です!

身長以上の長さのある角材や板を一人で扱うのは、慣れていないと至難の業。みんなで協力しながら作業を進めます。

土台ができたら、トタン板を重なり合うように立てていきます。

さらにトタン板を固定するために、土台の横軸の板に重ねるように、再び細長い板を付けていきます。ちょうど、トタン板を細長い板と板で挟むようなかたちです。

板の上からインパクトドライバーでビス締めを行えば、完成です!

この作業を、シェアハウスの表側と裏側の合計5箇所で行っていきます。

朝9時過ぎにスタートした雪囲いは、お昼の防災行政無線が聞こえてからも続きました。作業終盤には、雨が上がって、少しだけ晴れ間ものぞいていました。

そして作業を始めてから約3時間、ついに全ての雪囲いが終了しました!お疲れ様でした!

***

労働の後は、やまほしの近所にある「次平」さんへ。ラーメンやトロロステーキが定番ですが、この日はカツカレーをいただきました。冷えて疲れた身体によくしみるおいしさです。

*次平さんへは今後取材に伺う予定です。お楽しみに!

雪囲いの数日前には初雪も観測され、いよいよ白川村の長い冬が始まります。果たして、今年はどれほど降るのでしょうか…?飛騨日日新聞のWEBサイトや、Instagramtwitterなどで随時情報を発信していきますので、どうぞチェックしてみてくださいね。

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