最終更新日:2012年08月21日
世界遺産地区内での個人による有料駐車場の経営は、保存条例及び「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」が定めるガイドラインでは認められていません(詳しくは、荻町伝統的建造物群保存地区内の「有料駐車場」の考え方について(お願い)[PDF 95KB]を参照)。
これらの行為の中には、農地等を無許可で埋め立てているものもあり、昨今の新聞記事でも大きく問題として報じられました。加えて、「日本イコモス*国内委員会第7小委員会」からも改善するようコメントが寄せられています。
このことから、白川村及び、村教育委員会、自然環境を守る会、(財)世界遺産白川郷合掌造り保存財団は、有料駐車場の営業者に対し「良好な集落景観を守るため駐車場行為をしないよう」再三お願いし、主旨を理解いただき廃止された駐車場もありますが、継続して営業されているものもあり、未だ解決には至っておりません。
村および関係機関では、この問題を深刻に受け止め、1日も早く全ての個人経営の有料駐車場が廃止されるよう、確固たる姿勢を示し対処していきます。来訪される皆様におかれましても、世界遺産の保護にご理解賜り、「村営せせらぎ公園駐車場」に車を駐車し、徒歩にて集落内をゆっくりと散策していただきますよう、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
*イコモスとは、ユネスコの世界遺産条約における諮問機関として、登録の審査、モニタリング(適切な保存管理が実施されているか否かの調査)を行う組織。