最終更新日:2018年10月05日

小白川の積石塚群及び大ケヤキの画像

解説

この積石塚群は火葬骨を埋葬した墓地であり、その中心は巨大な岩場の上に川原石などを積んだ塚である。この塚の上には櫛形の墓標が造立されている。銘文からこの墓標が「野中氏」のものであり、これは口留番所の役人であるという。塚の周辺には川原石を丸く積んだ墓が点在している。また、周辺には火葬場があったという。

墓地の中の岩場にそそりたつ欅の巨木は「お墓印」の意味を持っており、神や仏の降臨する目印あるいは拠り所ともなっている。小白川の積石塚群はまさに聖地であり、おかしてはならないところであり、欅の巨木ゆえにここを墓地にしたのか、墓地ゆえに欅を育んだのかは定かではないがさまざまな意味を持ったものと思われる。

 

※現地に設置している説明案内版は令和3年度岐阜県清流の国ぎふ推進補助金を受けて整備したものです。

概要

種別 史跡、天然記念物[村指定]
所在地 白川村小白川63番地の62
指定年月日 平成26年4月1日
説明 大ケヤキ1本、積み石塚群、墓標